更新日: 2024年2月14日
京都の庭園はここがおすすめ!見どころを詳しくご紹介します
京都には数々の名庭園があるのをご存じですか?
ご存じのとおり、清水寺や金閣寺、平等院をはじめ、京都には全国的にも有名なお寺がいっぱい。
歴史的ないきさつなどを詳しくなくても、静寂で厳かな雰囲気が漂い、自然と背筋が伸びますよね。
なかでも、京都のお寺めぐりの醍醐味は庭園。
池泉回遊式庭園や借景庭園、枯山水庭園など、さまざまな様式の庭園があります。
禅の教えを表現した庭園や、近代にアレンジされたモダンなデザインの庭園など、どの庭園も個性豊か。
気軽にお寺に出かけて、雅な美しい庭園に酔いしれてください。
目次
京都の庭園おすすめはこちら! 天龍寺の曹源池庭園 (嵐山・嵯峨野)
王朝の雅と禅文化の出会いが世界に誇る景観を生んだ
足利尊氏が後醍醐天皇の冥福を祈り建立した寺院。もとは後嵯峨上皇の離宮があり、王朝文化と禅の精神が融合した庭園構成が素晴らしい。スケールの大きい池泉回遊式庭園。
作庭家の名は! 夢窓疎石
臨済宗の高僧。後醍醐天皇や足利尊氏の信頼を得て天龍寺を創建。自然を巧みに取り入れて禅の世界を表現し、優れた庭園を残した。
ここを見て!
天龍寺
- 住所
- 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
- 交通
- 嵐電嵐山本線嵐山駅からすぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 8:30~17:00(閉門)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 参拝料=大人500円(諸堂参拝の場合300円追加)、小・中学生300円(諸堂参拝の場合300円追加)/『雲龍図』絵はがき=100円/志納料(写経)=1000円/雲龍図=500円/(障がい者手帳持参で参拝料100円引)
京都の庭園おすすめはこちら! 平安神宮の神苑 (平安神宮周辺)
四季折々に華やかな別世界へようこそ
2000株の花菖蒲が咲く西神苑や仙境を模した東神苑など、趣の異なる4つのエリアに分かれる。南神苑以外は小川治兵衛の作庭。庭園全体に植えられた枝垂れ桜がほころぶ様は必見。
作庭家の名は! 小川治兵衛
京都の庭師・植治の7代目として明治から昭和にかけて活躍。伝統的な手法に独自の工夫を加え、開放的な庭園を得意とした
ここを見て!
平安神宮
- 住所
- 京都府京都市左京区岡崎西天王町97
- 交通
- JR京都駅から市バス5系統岩倉操車場前行きで30分、岡崎公園美術館・平安神宮前下車、徒歩3分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 6:00~18:00(閉門)、11月1日~翌2月14日は~17:00(閉門)、2月15日~3月14日、10月は~17:30(閉門)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 神苑=600円/開運厄除け桃守=800円/(障がい者手帳持参で本人と同伴者1名神苑拝観料半額)
京都の庭園おすすめはこちら! 東福寺の本坊庭園 (東福寺周辺)
お釈迦様の生涯をテーマに日本庭園のイメージを覆す
室町時代の京都五山にも数えられた名刹。本坊をぐるりと囲む4つの庭園は、昭和初期、「工事で出た廃材を無駄にすることなく新たな庭を作る」という禅寺ならではのコンセプトで築かれた。
作庭家の名は! 重森三玲
昭和を代表する作庭家にして庭園研究家。日本庭園の伝統を踏まえながらも斬新な表現を組み込み「永遠のモダン」を追求した
ここを見て!
東福寺
- 住所
- 京都府京都市東山区本町15丁目778
- 交通
- JR奈良線東福寺駅から徒歩10分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:00(閉門16:30)、11~12月上旬は8:30~、12月上旬~翌3月は~15:30(閉門16:00)
- 休業日
- 不定休
- 料金
- 東福寺本坊庭園=大人500円、小・中学生300円/通天橋・開山堂=大人600円、小・中学生300円/本坊・通天橋共通券=大人1000円、小・中学生500円/通天橋・開山堂(11月上旬~12月上旬)=大人1000円、小・中学生300円/(11月上旬~12月上旬は共通券取扱いなし、障がい者手帳持参で本人と同伴者1名無料)
京都の庭園おすすめはこちら! 龍安寺の石庭 (金閣寺周辺)
海に浮かぶ島々のような大小の石に託された禅の精神
室町時代、細川勝元が創建。方丈南庭は白川砂に配した15の石で禅の教えを説いたシンプルな庭園。作庭者、年代ともに謎に包まれている。
ここを見て!
龍安寺
- 住所
- 京都府京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13
- 交通
- 京阪本線三条駅から市バス59系統山越行きで35分、竜安寺前下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 8:00~17:00(閉門17:30)、12~翌2月は8:30~16:30(閉門17:00)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 大人600円、高校生500円、小・中学生300円(身体障がい者手帳の持参で本人は拝観料大人、高校生300円、小・中学生200円、介護者1名のみ300円)
京の庭ヒストリー
変遷がわかるともっと楽しい!
庭園様式は当時の思想や文化の表れ。全部見ることができるのは千年の都ならでは。時代を追ってたどってみよう。
寝殿造庭園
平安時代、貴族の邸宅である寝殿に面して名所の風景などを模した庭園が造られ、花見や管弦の宴が催された。
ここで見られます
大覚寺
神泉苑
浄土庭園
平安末期の末法思想の流行とともに、仏殿を浄土に見立て、池を配した壮麗な庭園が数多く造営された。
ここで見られます
平等院
法金剛院
池泉庭園
池を中心としてさまざまな植物や石組で構成。舟を浮かべて楽しむ舟遊式、建物の中から望む観賞式がある。
ここで見られます
天龍寺
金閣寺
枯山水庭園
室町時代に発展した禅宗の影響を受け、禅寺を中心に広まった。水を使わず豊かな山水や禅の教えを表現。
ここで見られます
龍安寺
詩仙堂
回遊式庭園
江戸時代に武家が栄えると、池の周りを歩いて観賞する茶室などを備えた大規模な庭園が営まれた。
ここで見られます
平安神宮
無鄰菴
モダン庭園
近代になり、日本庭園の様式を備えながらもより大胆で個性的な庭園が登場するようになった。
ここで見られます
東福寺
松尾大社
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【筆者】まっぷるマガジン編集部
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