更新日: 2024年12月11日
太宰治にふれる旅 青森の金木町にあるゆかりのスポットを歩こう
今でも根強い人気を誇る作家・太宰治。
彼が育った金木町には斜陽館、作品に登場した喫茶店などが点在。
その足跡をたどってみよう。
太宰治ってどんな人?
明治42(1909)年生まれ。本名・津島修治。昭和10(1935)年に発表の『逆行』が第1回芥川賞候補となる。『人間失格』などの破滅的な作風で「無頼派」と称された。昭和23(1948)年、玉川上水で山崎富栄とともに入水自殺して死去。
惚れたが悪いか。(『お伽草紙』1945年)
私が弱いのではなくて、くるしみが、重すぎるのだ。(『姥捨』1938年)
人間は、恋と革命のために生れて来たのだ。(『斜陽』1947年)
元気で行かう。絶望するな。では、失敬。(『津軽』1944年)
太宰治 疎開の家「旧津島家新座敷」
太宰が作品を書いた書斎に座れる
大正11(1922)年に、生家の離れとして建てられ、終戦直前、太宰が妻子を連れて疎開した家。この家の一角を仕事部屋とした太宰は、1年4か月の間に23もの作品を手がけた。
太宰治疎開の家(旧津島家新座敷)
- 住所
- 青森県五所川原市金木町朝日山317-9
- 交通
- 津軽鉄道線金木駅から徒歩3分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~17:00(閉館)
- 休業日
- 無休、12~4月は第1・3水曜(年末年始休)
- 料金
- 高校生以上500円、小・中学生250円(障がい者100円引)
太宰治記念館「斜陽館」
太宰の父が建てた明治期の大豪邸
大地主だった太宰治の父親が、明治40(1907)年に建てた豪邸。館内には太宰の初版本、原稿、書簡などが展示され、約600点の資料を収蔵する。和洋折衷の入母屋造りの建物は、明治期の貴重な木造建築物としても高く評価されている。
太宰治記念館「斜陽館」
- 住所
- 青森県五所川原市金木町朝日山412-1
- 交通
- 津軽鉄道線金木駅から徒歩7分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:30(閉館17:00)
- 休業日
- 無休(12月29日休)
- 料金
- 入館料=大人600円、高・大学生400円、小・中学生250円/津軽三味線会館との共通券=大人1000円、高・大学生600円、小・中学生400円/(20名以上の団体は入館料大人500円、高・大学生300円、小・中学生200円、津軽三味線会館との共通券大人900円、高・大学生500円、小・中学300円、障がい者手帳持参で団体割引料金適応)
津軽三味線会館
津軽三味線の生演奏を聴こう
金木は津軽三味線の発祥の地といわれている。ここでは楽器や写真、パネルなどを使って、津軽三味線の歴史を紹介。決まった時間に津軽三味線の生演奏も聴ける。事前に予約すれば、三味線の体験ができる。(有料)
津軽三味線会館
- 住所
- 青森県五所川原市金木町朝日山189-3
- 交通
- 津軽鉄道線金木駅から徒歩8分
- 営業期間
- 4~11月
- 営業時間
- 9:00~16:00(時期より異なる)
- 休業日
- 期間中無休
- 料金
- 入館料=大人600円、高・大学生400円、小・中学生250円/太宰治記念館共通券=大人1000円、高・大学生600円、小・中学生400円/(20名以上の団体・障がい者手帳持参で大人500円、高・大学生300円、小・中学生200円、共通券大人900円、高・大学生500円、小・中学生300円)
太宰らうめんと郷土料理「はな」
太宰治をテーマにした料理をいただく
金木観光物産館内にあるレストラン。若生昆布のおにぎりやホタテの貝焼き味噌など、郷土色豊かなメニューがそろう。太宰の好物、若竹汁をヒントにした太宰らうめんが人気だ。
太宰らうめんと郷土料理「はな」
- 住所
- 青森県五所川原市金木町朝日山195-2金木町観光物産館 1階
- 交通
- 津軽鉄道線金木駅から徒歩7分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:30(閉店、時期により異なる)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 太宰らうめん=750円/貝焼みそ定食=980円/若おいのおにぎり=350円/
雲祥寺
太宰の記憶に深く刻まれている寺
太宰の作品『思ひ出』に登場する寺。子守りのタケに連れられて寺を訪れた太宰が、寺宝の十王曼荼羅(地獄絵)におびえたと記されている。
太宰治思い出広場
太宰の作品名が年代順に並ぶ
太宰治の母校、金木小学校の通学路にある小さな広場。レンガの壁には太宰の作品名が書かれたプレートが年代順に並んでいる。
赤い屋根の喫茶店「駅舎」
太宰作品に登場した懐かしい喫茶
芦野公園の旧駅舎を活用した喫茶店。太宰の小説『津軽』にも登場した建物は懐かしい雰囲気でいっぱいだ。りんごとコーヒーがマッチした「りんごジャム~ン珈琲」500円を味わおう。
赤い屋根の喫茶店 「駅舎」
- 住所
- 青森県五所川原市金木町芦野84-171
- 交通
- 津軽鉄道線芦野公園駅からすぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:00~16:30(閉店17:00)
- 休業日
- 水曜(年末年始休)
- 料金
- 駅舎珈琲=450円/りんごジャムーン珈琲=400円/昭和の珈琲=500円/りんご酢カッシュ=400円/馬かなぎカレー=850円/うま~い丼=880円/スリスリりんごカレー=770円/馬肉味噌丼=880円/馬まん=330円/
茶房 鄙家
ここへも行ってみよう!
築140年以上の古民家「かなぎ元気村」にあるカフェ。コーヒーや、添加物なしのりんごジュースがお菓子付で楽しめる。
茶房「鄙家」
- 住所
- 青森県五所川原市金木町蒔田桑元39-2
- 交通
- 津軽鉄道線金木駅からタクシーで5分
- 営業期間
- 4~11月
- 営業時間
- 10:00~17:00(閉店)
- 休業日
- 期間中水曜
- 料金
- ぐるごま=100円/激馬かなぎカレースパゲッティ=780円/貝焼みそお膳=1200円/鄙家珈琲=300円/すりおろしりんごジュース=300円/
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】まっぷるマガジン編集部
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