更新日: 2024年2月25日
【札幌発】大雪山系を望む街・旭川で楽しむ日帰り大人旅
大雪山系を望む川の街として知られる旭川。
旭山動物園が一大観光スポットとして知られているが
その成り立ちや育まれた歴史はご存じだろうか。
かつて「軍都」として栄えた旭川の歴史をさらっと学んで、ひと味違う大人旅を楽しもう。
道北の中心都市・旭川ってこんなトコ
旭川市は北海道のほぼ真ん中に位置する街。市街地は広大な上川盆地の中央に広がり、石狩川、忠別川、美瑛川など大小河川が流れる肥沃な土地柄に恵まれる。明治初頭より開拓が始まり、明治中頃にはそれまで寒冷地で不可能とされた稲作に成功。以来、農業を重要な基幹産業のひとつとして街は発展を続けてきた。
明治30年代を迎えると旭川の街には「軍都」という新たな看板が加わる。北方防衛の拠点として陸軍第七師団が置かれ、駐屯した兵員は9700人あまりに及んだ。これほどの大人数を抱える師団の設置は、その後の街の発展に大きな影響を及ぼすことになった。そして現在の旭川。人口は約35万人、札幌市に次いで北海道第2位にランクされる大都市だ。市街地を大きな川がゆったりと流れ、その向こうには大雪山系の山々を望む街並みが美しい。
もっとも旭川の街自体に観光地としてのイメージは薄い。街なかでメジャーな観光スポットは限られるが、代わって街の歴史を映した見どころに注目したい。古くからモノづくりを続ける老舗など、ひと味違った場所を訪ねる街歩きが楽しみだ。
旭川歴史さんぽ①みづの
創業は昭和44(1969)年頃、素朴な店構えに今も昭和の風情が漂う。当初からある醤油味の「しょうがラーメン」が名物で、地元客にも根強いファンが多い。豚骨をていねいに煮出す澄んだスープが、やさしい味を生み出す。
みづの
- 住所
- 北海道旭川市常盤通2丁目
- 交通
- JR函館本線旭川駅から旭川電気軌道末広方面行きバスで10分、常盤公園下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:30~14:30(閉店)、17:00~18:30(閉店19:00)、日曜は11:00~16:00(閉店)、要確認
- 休業日
- 不定休
- 料金
- 生姜ラーメン(しょう油のみ)=630円・780円(大盛)/しょう油ラーメン=530円/月見ラーメン(各種)=600円~/
旭川歴史さんぽ②髙砂酒造
明治32(1899)年に創業した、旭川最古の老舗蔵。大雪山の清冽な伏流水を生かし、北海道産米を中心とした酒造りにこだわっている。看板銘柄「国士無双」の名のもとで多彩な酒をラインナップ。
高砂酒造(見学)
- 住所
- 北海道旭川市宮下通17丁目
- 交通
- JR函館本線旭川駅から徒歩15分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:00~、15:00~(要予約)
- 休業日
- 無休(年末年始休)
- 料金
- 見学無料
旭川歴史さんぽ③福吉カフェ旭橋本店
昭和23(1948)年創業の餡子屋「福居製餡所」と昭和20(1945)年創業のお茶屋「吉川園」の旭川の老舗によるコラボカフェ。看板メニ ューの「福吉らて」は、本格的な深みのある抹茶と、ひかえめな甘さが魅力のドリンク。
福吉カフェ 旭橋本店
- 住所
- 北海道旭川市常盤通2丁目1970-1旧北島製粉所
- 交通
- JR函館本線旭川駅からタクシーで5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 7:30~18:00(閉店)、土・日曜、祝日は10:00~
- 休業日
- 無休
- 料金
- 福吉らて=420円/トキワ焼き(つぶあん)=230円/
旭川歴史さんぽ④三浦綾子記念文学館
昭和39(1964)年『氷点』でデビュー、以後『塩狩峠』ほか多数の作品を発表した女流作家・三浦綾子。
文学館は平成10年、全国でも稀な民営の文学館として開館した。今なお多数のボランティアの手によって運営されている。
三浦綾子記念文学館
- 住所
- 北海道旭川市神楽七条8丁目2-15
- 交通
- JR函館本線旭川駅からタクシーで5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:30(閉館17:00、施設により異なる)
- 休業日
- 月曜、祝日の場合は翌日休、6~10月は無休(12月28日~翌1月5日休、大型連休中は営業)
- 料金
- 入館料=大人700円、大学生300円、高校生以下無料※喫茶室・ショップのみの利用は無料/(団体10名以上は100円引き、障がい者手帳持参で入館料無料、毎年10月12日は「三浦綾子メモリアルデー」として北海道民無料(住所がわかる証明書持参のこと))
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【筆者】編集工房ビータス
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