
更新日: 2025年2月7日
【箱根登山電車】箱根湯本駅~強羅駅まで 全区間の見どころ完全ガイド!
険しい箱根の山をジグザグに上る世界有数の山岳鉄道・箱根登山電車は、箱根の旅に欠かせない存在。
小田急ロマンスカーや小田原からの鉄道と接続する箱根湯本駅を出発し、塔ノ沢、大平台、宮ノ下、小涌谷、彫刻の森駅を経て、箱根登山ケーブルカーや箱根ロープウェイと接続する強羅駅まで、高低差約445mを一気にかけあがります。
途中三か所にあるスイッチバックポイントや、車窓から箱根温泉街の風景など、みどころが満載です。
一瞬の絶景も見逃さないために、箱根登山鉄道全区間の見どころを詳しくご紹介します!
箱根登山電車(箱根登山鉄道)とは?
箱根湯本駅から強羅駅まで、高低差約445mを駆け上る。半径約30mの急カーブや、多数のトンネル、鉄橋を越え、所要時間は約40分。
お楽しみポイント
●国内屈指の山岳鉄道
●駅や車窓から絶景を満喫
●個性豊かな車両がそろう
【箱根登山電車・スタート駅】箱根湯本
駅ナカが大充実の起点駅 (標高)96m
小田急ロマンスカーや小田原からの鉄道が接続し、箱根登山電車に乗り換える。改札外にはみやげ物が豊富な店も。
小田急ロマンスカーからは、ホームを変えて乗り換えとなる
箱根登山電車グッズもあります!
【箱根登山電車・途中駅】塔ノ沢
ホームで参拝して金運UP! (標高)153m
上りホームすぐ横に祀られ、改札を出ずに行ける「深沢銭洗弁財天」。湧き水で硬貨を洗って福徳円満のご利益を得よう。
湧き水で洗った硬貨は使った方が良いとか
【箱根登山電車×絶景ポイント】出山信号場
出山鉄橋の遠望ポイント
現存する日本最古の鉄橋である「出山鉄橋」が最も美しく見えるのが出山信号場。鉄橋と深い森と渓谷が一望できる。
絶景はココ!
箱根登山電車を代表する絶景が見られる
【箱根登山電車×絶景ポイント】出山鉄橋
43m下の谷底が丸見え
出山鉄橋を渡る瞬間に展望窓から足元をのぞくと、43m下の谷底まで見通せてスリル満点!
絶景はココ!
最新車両のアレグラ号ならより見える
【箱根登山電車・途中駅】大平台
ジェットコースター並みの急勾配 (標高)337m
「出山鉄橋」を渡った次のトンネル出口付近で後方を見ると、入口がはるか下に見えて急勾配なことが分かる。
トンネル内で激しくアップダウンしている
【箱根登山電車×みどころ】スイッチバックのワンシーンを目撃
大平台駅はこの電車名物となっているスイッチバックのポイント。ホームでは車掌と運転士の交代シーンが見られる。
車両の前後が入れ替わるため交代する
運行の安全を見守るネコが見られることも
スイッチバックとは?
急斜面を上るために、電車の進行方向を変えながらジグザグに走行する方式のこと。日本有数の急勾配を上る箱根登山鉄道では沿線に3カ所のポイントがあり、進行方向を真逆に変えながら進む不思議な感覚を味わえる。
【箱根登山電車×絶景ポイント】上大平台信号場
天気のいい日は相模湾も!
大平台駅を過ぎた先にある「上大平台信号場」は、はるかに箱根湯本温泉街をはじめ、晴れた日には相模湾を一望!
絶景はココ!
急に視界が開けて見晴らしのいいポイント
【箱根登山電車×みどころ】R30の急カーブを体感!
半径30mの急カーブ。登山電車に乗車すると車両間の移動ができないのは、このカーブに対応するため。
想像するよりも急カーブで車両同士が近いのにはびっくり
【箱根登山電車・途中駅】宮ノ下
ホームでアジサイのお花見 (標高)436m
宮ノ下は全7駅のなかで、最もアジサイの株数が多い駅。下り方面の先頭側がとくに多く、開花する初夏は記念撮影スポットとして人気。
アジサイと車両をセットで撮影するのも◎
【箱根登山電車×みどころ】箱根駅伝で有名な踏切を通過
小涌谷駅の手前に、箱根湯本~強羅間で唯一の踏切が出現。
【箱根登山電車・途中駅】小涌谷
彫刻の森美術館の脇を通過 (標高)523m
彫刻の森駅の手前は、「彫刻の森美術館」の広大な芝生に点在する屋外彫刻が見られるお得なスポット。
彫刻が見られるのはわずかな時間なので見逃さずに
【箱根登山電車・途中駅】彫刻の森
(標高)539m
【箱根登山電車・終点駅】強羅
箱根登山電車
- 住所
- 神奈川県足柄下郡箱根町強羅~箱根町箱根湯本~小田原市
- 交通
- 箱根登山電車箱根湯本駅ほか
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 箱根湯本発強羅駅行は6:12~22:43(土・日曜、祝日は~22:37)、強羅発箱根湯本駅行は5:45~22:16(土・日曜、祝日は~22:11)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 箱根湯本~強羅間(片道)=大人400円、小人200円/(障がい者等級1種は本人と同伴者半額)
【箱根登山電車×車両】どれに乗りたい? 現役車両をチェック!
60年以上走行を続けるレトロな車両から2017年に登場した最新型車両まで、多彩な車両が楽しめるのも箱根登山電車の魅力。どれがどの時間に走るかは非公開だが、運行本数が多い10〜15時なら多彩な車両に出会えるはず。
【箱根登山電車×車両】100形
モハ1とモハ2の形式があり、モハ1は60年以上走行を続ける最年長車両。レトロなローカル線の雰囲気を楽しみたい人に人気。
【箱根登山電車×車両】1000形
現在は2編成が運行。スイスの姉妹提携鉄道・レーティッシュ鉄道にちなんだスイス風塗装の真っ赤な車両に注目を。
【箱根登山電車×車両】2000形
サン・モリッツ号の愛称で知られる現在の主力車。こちらもレーティッシュ鉄道カラーが特徴で、3編成が運行中。
【箱根登山電車×車両】3000形・3100形
2014年に登場したアレグラ号。ワイドビジョンの前面窓、足元までのフルウィンドウなど車窓の絶景を楽しむ旅にイチ押し。2017年には、3000形(アレグラ号)を片運転台・2両固定編成に設計変更した3100形が運行開始!
【箱根登山電車】夏の風物詩「あじさい電車」
毎年6月中旬〜7月中旬にかけて、沿線には多くのアジサイが咲き誇る。この時期は特別なヘッドマークの車両が運行されるほか、アジサイがライトアップされる夜に特別列車「夜のあじさい号」が運行。特別列車は全席予約制なので、事前に確認を。
線路の両脇を涼しげなアジサイの花が彩る
沿線の約6カ所がライトアップされる
箱根登山電車沿線のアジサイ
- 住所
- 神奈川県足柄下郡箱根町
- 交通
- 箱根登山電車箱根湯本駅~強羅駅沿線
- 営業期間
- 6月中旬~7月中旬
- 営業時間
- 見学自由
- 休業日
- 期間中無休
- 料金
- 情報なし
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【筆者】まっぷるマガジン編集部
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