

更新日: 2024年11月10日
【茨城】名物グルメ「あんこう」 冬のごちそう鍋を食べよう!
あんこうの本場で知られる茨城県。
今回は、「東のあんこう 西のふぐ」と並び称される高級食材、あんこうを使った料理が人気の店を厳選してご紹介します。
あんこうの肝の濃厚なうまみを丸ごと味わい尽くすことができる、ほっかほかのあったかい鍋ものは絶品です。
目次
あんこう5つの豆知識
1.あんこうの七つ道具
やなぎ(身)、きも(肝)、ぬの(卵巣)、えら、とも(ひれ)、水袋(胃)、皮の7つの部位のこと。骨以外捨てるところがないあんこうだからこんな言葉が生まれた。
2.茨城県を代表する冬の味覚
見た目はグロテスクだが、おいしく栄養豊富で美容効果もあるといわれるあんこう。特においしい時期はキモが肥大する11月~翌2月といわれる。
3.地元の人が呼ぶどぶ汁って?
船の上で水を節約する漁師料理が起源とされる。あんこうと野菜の水分だけで調理し、肝と味噌で味付けされるので、あんこう鍋よりも濃厚な味わいが特徴。
4.なぜ茨城のあんこうがおいしいの?
茨城沖で底引き網漁という漁法で水揚げされる。冷たい海で生息するあんこうほど身が締まり、味も良くなることから評価が高い。
5.あんこうの漁港
主に平潟・大津・川尻・久慈町・那珂湊・はさきの6漁協に所属している漁業者によって漁獲されている。
あん肝をから煎りしたうまみが絶品。最高のあんこう鍋がここにある「ちゅう心」
路地を入った場所にある、老舗鮮魚店「魚忠商店」3代目の店主が営む海鮮料理店。毎朝大洗や那珂湊で水揚げされた選りすぐりの魚介を提供している。【大洗】
あんこう鍋 1人前 3500円~ (10月~3月下旬)
数種類のブレンド味噌と醤油、ダシで仕立てた鍋。あんこうの皮、身、肝が存分に楽しめる。食後のぞうすい(330円)はぜひ頼みたい
あんこう共酢 1100円
あんこうの七つ道具を茹でて、オリジナルの酢みそを付けていただく郷土料理
1Fにあるカウンター席、個室もあるので要予約を
魚忠商店の横の路地を入るとお店がある
太平洋が目の前に広がる場所であんこうを「大浜丸 魚力」
太平洋を望む五浦の高台に立地。10月〜3月ごろまではあんこう鍋やとも酢、あん肝が楽しめる。肝と味噌をじっくり煎って造った独特の味。新鮮な魚介の刺身などの定食も人気。【北茨城】
どぶ汁風あんこうなべ 1人前 3300円
煮込んである大根にもあんこうの味が染み込んでいて絶品
魚力定食 2090円
刺身、天ぷらの盛り合わせ、焼き魚、煮魚から3つが選べる定食
震災のためリニューアルしてきれいになった店舗
大浜丸 魚力
- 住所
- 茨城県北茨城市大津町五浦1丁目131
- 交通
- JR常磐線大津港駅からタクシーで10分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 11:30~14:30(L.O.)、17:30~20:00(L.O.、月・火・木曜は昼のみ)
- 休業日
- 火・木曜不定休、水曜、祝日の場合は営業(12月31日~翌1月4日休)
- 料金
- あんこうなべ(要予約)=3240円/魚力定食=2052円/さしみ上定食=1299円/天ぷら定食=1199円/ともず=時価/あんきも=時価/選べるセット定食=1788円/
水戸の味を守り続ける日本料理店「割烹 魚政」
明治36(1903)年創業の日本料理店。近海で獲れた活きのいい生あんこうを使った料理を提供。納豆料理などもおすすめ。【水戸】
あんこう鍋 1人前 3850円~ (注文は2人前から)
味噌仕立ての割り下にあんこうの肝を溶かし込んだスープで煮る
あんこう唐揚げ 1890円
あんこうの切り身を揚げて、外はパリッ、中はふっくら
ゆったり過ごせる個室
水戸ならではの料理が堪能できる
割烹 魚政
- 住所
- 茨城県水戸市大工町2丁目1-23
- 交通
- JR水戸駅から茨城交通大工町方面行きバスで8分、大工町下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 11:30~13:30(閉店14:00)、17:00~21:30(閉店22:00)
- 休業日
- 不定休
- 料金
- あんこう鍋(1人前)=3780円~/あんこう供酢=1944円/あんこう唐揚げ=1620円/あん肝きも=1944円/納豆ごぜん=2160円/会席=5400円~/日替ランチ=1000円/
夏もあんこう料理を楽しめる貴重なお店「山翠」
茨城の郷土料理を提供する老舗。人気の「元祖あんこう鍋」をはじめ、夏は鉄鍋の下に氷を敷き、身のしまったあんこうを冷製だしで味わう「あんこうの氷鍋」も登場。【水戸】
あんこう鍋 1人前 4100円
自家製の焼き味噌で味付けをした深い味わい(5〜9月中旬は要予約、2人前〜)
あんこうの氷鍋 1人前 3500円
夏の涼味豊かな氷鍋(5~9月末限定)
シーンに合わせてイス席、畳、堀りごたつ式の個室を選べるシックな和空間
奥久慈軍鶏や納豆を使った郷土料理も評判を呼ぶ
山翠
- 住所
- 茨城県水戸市泉町2丁目2-40
- 交通
- JR水戸駅から茨城交通大工町方面行きバスで5分、泉町1丁目下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 11:00~14:30(L.O.)、17:00~21:00(閉店22:00)
- 休業日
- 火曜、12~翌3月は第1・3火曜、祝日の場合は翌日休
- 料金
- あんこう鍋(1人前、9月中旬~4月末頃)=3672円/あん肝=1296円/あんこう供酢=1620円/あんこう柳焼=1620円~/納豆会席 偕楽の宴(1人前、4~10月限定、要予約)=3240円/奥久慈しゃも鍋=2700円/釜めし各種=648円~/あんこうの氷鍋(1人前、5~9月末限定)=2376円/
あんこうのうまみを凝縮した「どぶ汁」「かま家」
春ははまぐり、夏は岩ガキ、秋は戻りがつおなど、季節の新鮮な魚介を楽しめる店。店主おすすめのあんこう料理はどぶ汁。特製味噌と肝がつくり出す濃いうまみは絶品。【大洗】
どぶ汁 1人前 4180円
あんこうの肝と特製味噌のコンビが絶妙で濃厚な味わい
あんこう鍋 1人前 3630円
骨以外をすべて食べきるあんこう料理の定番(写真は2人前)
2階には宴会のできる広い座敷もある
交通/鹿島臨海鉄道大洗鹿島線大洗駅から徒歩15分
営業時間/11:00~14:00、17:00~20:00
休業日/木曜
風情豊かなお座敷であんこう料理を堪能「水戸山口楼本店」
明治5(1872)年創業。あんこう会席には、肝に脂ののった17㎏以上のあんこうのみを厳選。ふぐと楽しめる「あん福鍋会席」も好評。【水戸】
鮟鱇鍋会席
鍋を中心とした会席料理(2名からの予約制)
あんこうの友酢 (コース料理より)
お酒に合う一品。会席の全コースで楽しめる
館内はすべて個室席
水戸山口楼本店
- 住所
- 茨城県水戸市大工町1丁目5-20
- 交通
- JR水戸駅から茨城交通大工町方面行きバスで7分、大工町下車、徒歩3分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 11:00~22:00(閉店24:00、要予約)
- 休業日
- 不定休
- 料金
- 美食を極めた常陸野会席料理、あんこう料理、常陸牛すき焼会席、常陸牛しゃぶしゃぶ会席、備長炭焼うなぎ重会席=18810円、26400円、33990円/昼の本家あんこう小会席(1人前)=10000円~/昼のうなぎ重(月~土曜)=5500円~/宴会向き会合プラン=8000円~/
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【筆者】まっぷるマガジン編集部
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