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伊豆【駿河湾】神秘の深海生物に迫る!

くらしたび

更新日: 2024年2月21日

伊豆【駿河湾】神秘の深海生物に迫る!

ディープな魅力にはまる!

駿河湾は最深部が2500mに達する日本で一番深い湾。深海には2000種をこえる生物が棲むという。低温で餌の少ない、いつも暗黒の世界に適応した深海生物に興味津々、フシギ解明。

新発見1 深海魚のサンクチュアリは沼津市戸田港だった!?

「戸田港」はトロール漁(底引き網漁)が行なわれ、水揚げされる深海魚や高足ガニの知名度が高い。岸壁から釣りができる所はあちこちに点在する。御浜岬があり、湾内は静か。

新発見1 深海魚のサンクチュアリは沼津市戸田港だった!?

戸田港のトロール漁(底引き網漁)
漁期は9月中旬~5月。一般的に水深200mより深い海域に棲む魚介類を深海魚と呼ぶ。

新発見2 2017年7月にリニューアルした、駿河湾深海生物館がおもしろい

駿河湾深海生物館
御浜岬の先端にある施設がリニューアルし、海底をイメージしたディープブルーの世界へ。展示内容を大きく見直し、アプローチも一新した。

新発見2 2017年7月にリニューアルした、駿河湾深海生物館がおもしろい
新発見2 2017年7月にリニューアルした、駿河湾深海生物館がおもしろい

レアな深海生物がたくさん!

ワンフロアに液浸標本約150体、はく製約30体、模型約40体などを展示。各所に設置するモニターで動画解説をしたりと工夫されている。

世界最大のカニ、高足ガニも深海生物の一種

ラブカは「生きている化石」と呼ばれる。ウナギ風に体をくねらせて泳ぐ

発想がおもしろい「戸田でおいしい深海魚」コーナー

リニューアルにあたり、深海サメ好きで有名なお笑い芸人・ココリコの田中直樹さんを名誉館長に迎えた。

田中名誉館長はいたるところに登場。記念撮影をしよう

戸田造船郷土資料博物館に併設。ぜひ一緒に見学しよう

駿河湾深海生物館

住所
静岡県沼津市戸田2710-1
交通
伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅から東海バス戸田行きで50分、終点で東海バス土肥行きに乗り換えて3分、御浜口下車、徒歩10分
営業期間
通年
営業時間
9:00~16:30(閉館17:00)
休業日
水曜、祝日の翌日、祝日の場合は翌日休(GW・盆時期は営業、12月29日~翌1月1日休)
料金
大人200円、小・中学生100円(造船郷土資料博物館と共通、20名以上の団体は入館料2割引。障がい者手帳持参で本人と介護者1名無料)

ここにもいるよ! 深海生物に会えるスポット

沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアム

日本一深い駿河湾の珍しい生き物がいっぱい
希少な深海生物やユニークな生き物が充実した、世界でも類を見ない展示が好評。駿河湾の深海生物は、スタッフ自ら乗船捕獲し、常に新しい深海の魅力を発信している。

沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアム

シーラカンスの冷凍個体を常設展示

沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアム

住所
静岡県沼津市千本港町83
交通
JR東海道本線沼津駅から伊豆箱根バス沼津港行きで15分、終点下車、徒歩3分
営業期間
通年
営業時間
10:00~17:30(時期により異なる)
休業日
無休(1月は点検期間休あり)
料金
大人1800円、小・中学生900円、幼児(4歳以上)400円(団体は大人1400円、小・中学生600円、幼児300円、65歳以上100円引、要証明書、障がい者手帳持参で本人と同伴者1名200円引)

ヘダトロール

深海魚などの地元情報を発信
戸田漁業協同組合直売所に隣接する、6畳ほどの交流スペース。深海魚の標本10点弱の展示ほか、地区内の深海魚を味わえる飲食店などの情報を提供している。

055-934-4753(沼津市水産海浜課)
8:00~17:00
水曜休
無料
沼津市戸田523-9
駐車場610台(戸田漁業協同組合直売所)
伊豆箱根鉄道修善寺駅から東海バス戸田行きで50分、終点下車、徒歩7分

ヘダトロール

2017年春にオープンしたばかり

予想を上回る美味しさ!

有名な高足ガニだけでなく、食べてビックリ、おいしい深海魚やエビなどがトロール漁で揚がる。淡白なものが多いが、刺身、焼き、煮、茹で、天ぷら、フライ、汁物と、それぞれに適した調理法で味わおう。

新発見3 深海育ちのエビや魚はひと味ちがう!

世界最大のカニ・高足ガニのいけすを中心に客席をレイアウトした店「さかなや魚清」。脚1本単位で注文できる高足ガニをはじめ、水揚げ港近くだからこそ味わえる深海魚やエビが存分に楽しめる。

新発見3 深海育ちのエビや魚はひと味ちがう!

深海魚さしみ3点盛り1210円
白身のメギス、本エビ、トロタコを海底にゆれる藻をイメージして盛り付け。

新発見3 深海育ちのエビや魚はひと味ちがう!

約70匹の高足ガニが入っているいけす

さかなや 魚清

住所
静岡県沼津市戸田580
交通
伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅から東海バス戸田行きで50分、終点下車、徒歩10分
営業期間
通年
営業時間
10:00~17:00(閉店)、土・日曜、祝日は9:00~19:30(閉店20:00、要問合せ)
休業日
不定休
料金
高足ガニ定食=4950円/高足ガニコース=6600円/高足ガニ(カニ味噌甲羅付き)=1650円~/赤エビ定食=1650円/赤エビ=1320円/深海煮魚定食=1650円/サザエの壺焼き定食=1430円/焼き魚定食=1540円/刺し身定食=1650円/

知るほどおいしい戸田漁港の深海魚

●トロボッチ(アオメエソ・メヒカリ)
骨がなくまるごと食べられる。天ぷら、フライ、焼きで。
生息:水深200~600m

●メギス
深海のキス。食べやすい白身で、どんな料理でもいける。
生息:水深100~400m

●ドンコ(チゴダラ)
身質はやわらか。煮付け、天ぷら、鍋料理にも。
生息:水深200~600m

●ゴソ(ハシキンメ)
あっさりした食感の白身。刺身や煮付けで。
生息:水深200~600m

●ゲボウ(トウジン)
身はやわらかくクセがない、希少。煮付けやフライに。
生息:水深300~1000m

新発見4 世界最大のカニ「高足ガニ」は食べるとあっさり

さかなや魚清
こちらのお店は足1本から注文できるので、高額になりがちな高足ガニをリーズナブルに味わえる。カニ味噌はご飯にかけて食べるのもおいしい。

新発見4 世界最大のカニ「高足ガニ」は食べるとあっさり

高足ガニ定食4950円
満足度の高いゴージャスな定食。カニ味噌はご飯にかけたい。カニ2本・エビフライ・ライス・味噌汁などが付く。

新発見4 世界最大のカニ「高足ガニ」は食べるとあっさり

店は戸田港南側。深海魚の仕入れ状況は要確認。定食メニューが充実してる

さかなや 魚清

住所
静岡県沼津市戸田580
交通
伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅から東海バス戸田行きで50分、終点下車、徒歩10分
営業期間
通年
営業時間
10:00~17:00(閉店)、土・日曜、祝日は9:00~19:30(閉店20:00、要問合せ)
休業日
不定休
料金
高足ガニ定食=4950円/高足ガニコース=6600円/高足ガニ(カニ味噌甲羅付き)=1650円~/赤エビ定食=1650円/赤エビ=1320円/深海煮魚定食=1650円/サザエの壺焼き定食=1430円/焼き魚定食=1540円/刺し身定食=1650円/

新発見5 見た目からは想像できない深海魚の味

丸吉食堂
戸田港の漁船と契約し、その時どきの新鮮な魚介類を買い付けている。高足ガニをはじめ駿河湾ならではの甲殻類、深海魚、地魚まで、料理メニューのラインナップは幅広い。民宿も経営している。

新発見5 見た目からは想像できない深海魚の味

高足ガニ天丼 1780円
天ぷらは高足ガニ、深海魚ほか。甘めの天タレ。

新発見5 見た目からは想像できない深海魚の味

手長エビの刺身 2160~2700円
手長エビ(アカザエビ)は高級食材として知られる。

新発見5 見た目からは想像できない深海魚の味

食事処と割烹民宿を営んでいる

丸吉食堂

住所
静岡県沼津市戸田566-2
交通
伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅から東海バス戸田行きで1時間、終点下車、徒歩5分
営業期間
通年
営業時間
10:00~17:00(L.O.)、土・日曜、祝日9:00~19:00(L.O.)、要予約
休業日
金曜(GW・年末年始は営業)
料金
高足ガニ定食=5280円~/高足ガニ丸ごと蒸しあげ=11000円~/まるきち定食=2200円/

買って帰ろう!戸田漁業協同組合直売所

地場産品を現地の価格でショッピング
トロール漁期間中の深海魚販売ほか、干物、乾物、冷凍品、塩辛などを販売している。毎週日曜(9~11時)には「戸田港ふれあい朝市(戸田の特産物の日曜市)」を開催する。

0558-94-2082
8:00~17:00
水曜休
イカの塩辛(190g)550円、戸田塩(180g)750円
沼津市戸田523-9
駐車場610台
伊豆箱根鉄道修善寺駅から東海バス戸田行きで50分、終点下車、徒歩7分

買って帰ろう!戸田漁業協同組合直売所

戸田港前、「ヘダトロール」が隣接

買って帰ろう!戸田漁業協同組合直売所

釣り具や漁グッズも充実

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

静岡や伊豆、日光、栃木、岐阜エリアの旅行ガイドブックの編集から取材執筆、撮影などに携わっている、静岡を拠点とする編集プロダクションです。
代表の志水は、静岡のローカル情報番組のコメンテーターを歴任するなど、20年以上にわたり旅と暮らしに関わり続けています。乗り鉄&呑み鉄旅が好き。日本各地の手ぬぐい収集癖がある一方、引っ込み思案。
その他にも多彩で個性的なライター陣により、現場の空気感を拾い上げたレポートをお伝えしていきます。