更新日: 2024年9月25日
神戸【旧居留地】レトロ建築をお散歩めぐり!
神戸開港時に外国人が住む居留地だった場所には、大正初期から昭和初期の近代建築が林立しています。
クラシカル建築をおさんぽ気分でめぐってみましょう。
目次
【旧居留地×レトロ建築】レトロ旧居留地って?
【旧居留地ヒストリー】
神戸港開港により外国人の営業を認可する治外法権の居留地が設けられ、イギイス人土木技師J.Wハートにより、126区画の西洋的な区画に整備され、西洋の文化が花咲く国際都市へと発展した。当時「東洋の居留地として最も美しい街」と称され今でもほぼそのまま残されている。
【町名の不思議】
旧居留地内の住所は町名+番地の外国スタイル。町名は江戸町、京町、浪花町など日本の都市にちなんだものが多いのも特徴。初代兵庫県知事である伊藤博文の名にちなんだ伊藤町もある。
【旧居留地の今】
居留地が返還されてからは多くの日本人が入り込むようになり、ビジネスの中心地として発展し続ける。明治から昭和初期に建てられた歴史的建築物では、飲食店やショップが営業されているものも。
【旧居留地×レトロ建築】シップ神戸海岸ビル
最新ビル建築との融合が斬新
外壁は御影石貼りで、唐破風のペディメントや幾何学的な装飾が随所に施されている。震災後に15階建てに再建し、4階までの低層部に保存していた旧外壁を再構築して復元した。
SINCE1918
元三井物産神戸支店で、長く「海岸ビル」と呼ばれていた
シップ神戸海岸ビル
- 住所
- 兵庫県神戸市中央区海岸通3
- 交通
- JR神戸線元町駅から徒歩8分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 見学自由(外観のみ)、営業時間は店舗により異なる(1~4階は店舗、15階は飲食店)
- 休業日
- 無休(1月1日休)
- 料金
- 情報なし
【旧居留地×レトロ建築】神戸商船三井ビルディング
エレガントなたたずまいで周囲を魅了
美しくアールを描く外観に、最上部半円のペディメントやテラコッタなどの優雅な装飾がマッチ。どっしりとした石積みの下層部との対比も美しい。現在は多くのショップが入る。
SINCE1922
旧大阪商船神戸支店として建設。旧居留地のシンボルビル
神戸商船三井ビルディング
- 住所
- 兵庫県神戸市中央区海岸通5
- 交通
- JR神戸線元町駅から徒歩8分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 見学自由(外観のみ)
- 休業日
- 無休(12月31日~翌1月3日休)
- 料金
- 情報なし
【旧居留地×レトロ建築】チャータードビル
軽やかな意匠に洗練が香る
J.H.モーガン設計で、正面のイオニア式の柱や装飾の施された折れ天井のある吹き抜けなど、伝統的な銀行建築。ほぼ左右対称の洗練された美しい建物。
SINCE1938
英国チャータード銀行神戸支店として建築された
【旧居留地×レトロ建築】旧神戸居留地十五番館
居留地エリア最古の洋館
明治13(1880)年頃にアメリカの大使館として建てられた「旧神戸居留地十五番館」。2階建てのコロニアル様式の木造煉瓦造り建築が今はレストランとして営業。
SINCE1880
アメリカの大使館として建築された
【レトロ建築×旧神戸居留地十五番館内】多彩なジャンルを取り入れた“神戸キュイジーヌ”を満喫「TOOTH TOOTHmaison 15th」
明治13(1880)年頃に建てられた異人館「旧神戸居留地十五番館」にあるレストラン。アジアや西洋、さまざまなジャンルを取り入れた“神戸キュイジーヌ”が楽しめる。
【旧居留地×レトロ建築】神戸市立博物館
円柱×御影石の圧巻の重厚感
正面に並ぶ6本のドリス式大円柱に圧倒される、元銀行だった新古典主義建築。昭和57(1982)年から神戸市立博物館として利用されている。
SINCE1935
元々銀行だった堅固なたたずまい
神戸市立博物館
- 住所
- 兵庫県神戸市中央区京町24
- 交通
- JR三ノ宮駅から徒歩10分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:30~17:00(閉館17:30)、特別展開催中の金・土曜は~19:00(閉館19:30)、展覧会により変動あり
- 休業日
- 月曜、祝日の場合は翌日休(展示替え期間休、年末年始休)
- 料金
- 神戸の歴史展示室=無料/コレクション展示室=一般300円、大学生150円、高校生以下無料/特別展=一般・大学生は展覧会により異なる、高校生以下無料/(神戸市在住65歳以上コレクション展示無料、特別展は一般料金の半額(住所・年齢がわかる証明書要提示)、障がい者手帳持参でコレクション展示、特別展入場料無料、1・2級の身体障がい者手帳、養育手帳、1級の精神障がい者手帳の交付を受けている方の介護者は無料)
【旧居留地×レトロ建築】高砂ビル
昭和の香りを残す個性派ビル
自社ビルを貸事務所として運営し始めたのが昭和47(1972)年。アトリエや写真スタジオ、ショップなどが入るだけでなく、映画のロケに使用されるなど幅広く活用されている。
SINCE1949
帽子の製造、関連資材の輸出入を行う高砂商工の自社ビル
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