更新日: 2024年1月7日
鹿児島【知覧特攻平和会館】特攻隊員の資料から、歴史を学び、平和の尊さをしる
第二次世界大戦時、沖縄戦における陸軍特攻基地が置かれた知覧。
爆装した戦闘機で出撃して特攻戦死した陸軍特攻隊員の遺影や遺書、当時の戦闘機などを展示する「知覧特攻平和会館」をはじめ、特攻にまつわるスポットが点在する。
戦争のむなしさを知り、平和の大切さを考えよう。
知覧エリアへの行き方
車:指宿スカイライン知覧ICから県道23号を経て10分
バス:鹿児島中央駅から鹿児島交通バスで1時間12分、武家屋敷入口下車
知覧の旅のヒント
鹿児島市内から出発し、指宿・開聞岳、知覧の主要観光地を効率よくめぐる「指宿・知覧定期観光バス」がある。
問い合わせ 鹿児島交通 指宿営業所 0993-22-2211
知覧特攻平和会館
遺品室
特攻隊員の遺影や手紙を展示
陸軍沖縄特攻作戦で特攻戦死した1036人の隊員の遺影を、出撃戦死した月日の順に掲示する。家族や知人に残した遺書や手紙などのほか、当時の知覧飛行場を再現した模型、生き残った人たちの映像などを見ることができる。
疾風展示室
四式戦闘機の唯一の現存機
唯一現存するいわれる陸軍四式戦闘機「疾風」を展示している。
零戦展示室
海中で発見されたままの姿が残る
鹿児島県甑島の沖合に海没していた海軍零式艦上戦闘機や部品などを展示。なかには、米軍の戦艦ミズーリに突入した零戦の機体の破片もある。
三角兵舎
出撃前の特攻隊員に思いをはせる
特攻隊員たちが出撃するまで起居していた半地下式木造の三角兵舎を復元。この中で隊員たちは故郷へ送る遺書や手紙を書いていた。
知覧特攻平和会館
- 住所
- 鹿児島県南九州市知覧町郡17881
- 交通
- JR鹿児島中央駅から鹿児島交通知覧行きバスで1時間15分、特攻観音入口下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:30(閉館17:00)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 高校生以上500円、小・中学生300円(障がい者割引あり、要問合せ、30名以上の団体は高校生以上400円、小・中学生240円)
特攻隊員のお参りスポット
石灯籠
知覧町の中心部から知覧特攻平和会館まで1700mに渡って石灯籠が連なる。沖縄戦で戦死した1036人の特攻隊員を弔うため、当初は1036基の予定だったが寄進が続き、1200基を超える石灯籠が立つ。
トメ観音堂
富屋旅館では、特攻隊員の供養と感謝の気持ちをこめて、トメさんが毎日自室で拝んでいた観音様を祀る。自由に参拝することができ、旅館に宿泊するとトメさんゆかりの品を集めた展示室を見ることができる。
知覧が舞台の映画「ホタル」
ホタル
高倉健が元特攻隊員を熱演
鹿児島の港町で静かに暮らす夫婦。余命いくばくもない妻を力強く支えて生きる漁師の夫は、特攻隊の生き残りだった。いくつもの傷を負った2人の出会いと運命を、錦江湾、桜島、開聞岳など鹿児島の四季の移ろいをまじえて描き出す。監督/降旗康男出演/高倉健、田中裕子ほか
特攻隊員について学ぼう ココもCHECK!!
ホタル館 富屋食堂
特攻の母の生きざまにふれる
若き特攻隊員の母として慕われた鳥濱トメさんが営んだ「富屋食堂」を当時の場所に復元。館内は資料館になっていて、トメさんの生涯や特攻隊員との交流の様子を遺品や写真で紹介。予約をすれば、特攻秘話やトメさんの生涯について孫の鳥濱明久さんに聞くことができる。
ホタル館 富屋食堂
- 住所
- 鹿児島県南九州市知覧町郡103-1
- 交通
- JR鹿児島中央駅から鹿児島交通知覧行きバスで1時間14分、中郡下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:00~17:00(閉店)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 入館料=大人500円、小・中学生300円/(障がい者手帳持参で入館料半額)
曾孫・挙大さんが語るトメさんエピソード
トメと特攻隊員一人ひとりの話を語り継いでいます。とくに印象深いのは、一人の隊員が「ホタルになって帰って来るよ」と言い残して出撃した夜に、一匹のホタルが食堂に舞い込んできたという話ですね。
ミュージアム知覧
知覧の歴史や文化を多角的に紹介
「交錯する文化の波」をテーマに、知覧城跡、武家屋敷、十五夜ソラヨイ、江戸期のかくれ念仏などを紹介する資料館。シアターでは南薩摩の歴史と文化のなりたちを音と映像をまじえて紹介する。
【知覧から車で約35分】万世特攻平和祈念館
零式三座水上偵察機を展示
1階では重要航空遺産である零式三座水上偵察機や万世飛行場から出撃した九九式襲撃機の模型を見ることができる。2階では太平洋戦争の終戦間際に、万世飛行場から飛び立った少年飛行兵を含む特攻隊員の遺書や遺品を展示。
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【筆者】クロス編集事務所
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会社創立は平成元年。以来、『まっぷるマガジン』『ことりっぷ』などなど、福岡市の編集プロダクションとしての立地を生かし、見どころ、グルメ、温泉、宿など九州一円の観光情報誌の制作にかかわってきました。
これからも、これまで培ってきたノウハウを存分に発揮して、個性あふれる九州の魅力と元気のよさを多くの方々に伝えていきたいと思います!