

更新日: 2025年1月21日
臼杵で石仏群&城下町めぐり 歴史と文化が息づく町の見どころをご紹介
平安時代から鎌倉時代に造られた磨崖仏群と、江戸時代に栄えた稲葉氏5万石の城下町が残る臼杵。
石仏群と城下町めぐりは、半日ほどでぐるりとめぐれる範囲に点在。
こちらの記事では、モデルコースでご紹介します。
現在も商家や武家屋敷などが残る城下町、臼杵。
時代とともに育まれた豊かな文化と歴史にふれる旅にでかけよう。
目次
臼杵はこんなところ&観光モデルコース
臼杵は大友宗麟が築城した臼杵城の城下町として栄えた町。現在も商家や武家屋敷などが残る。石仏の里・深田には、国宝臼杵石仏をはじめ、石造物が点在する。
臼杵の観光モデルコース
START
東九州自動車道 臼杵IC
↓ 3㎞
1.国宝臼杵石仏
↓ 5㎞
2.二王座歴史の道
↓ 徒歩3分
*市営畳屋町駐車場(15台)か市営下屋敷前駐車場(42台、1時間以内100円)に駐車して歩いてめぐろう
3.久家の大蔵
↓ 1㎞
4.臼杵城址
↓ 4㎞
GOAL
東九州自動車道 臼杵IC
臼杵への行き方
電車
JR大分駅→JR特急「にちりん」(所要時間/28分、料金/2040円)→JR臼杵駅
車
東九州自動車道 臼杵IC→国道502号・県道33号→JR臼杵駅
約5km(所要時間/10分)
バス
大分空港→県南高速バス「佐臼ライナー」(所要時間/1時間29分、料金/2500円)→臼杵IC
【臼杵で石仏群&城下町めぐり】国宝臼杵石仏
岩肌に刻まれた石仏群
平安時代から鎌倉時代にかけて彫られたと推定される61体あまりの磨崖仏群。規模、数量、質の高さは国内屈指といわれる。ホキ石仏第1群、ホキ石仏第2群、山王山石仏、古園石仏の4群すべての石仏周遊は、ゆっくり歩いて30分ほど。
ホキ石仏第二群
阿弥陀三尊像がみごとに彫られていて見ごたえじゅうぶん。
ホキ石仏第一群
ホキとは崖の意味。平安から鎌倉時代に造られた20体の磨崖仏が並ぶ。
山王山石仏
三体の如来像で構成されている。通称「隠れ地蔵」。
古園石仏
臼杵石仏の中心的存在。平成5年の修復工事を経て、かつての姿がよみがえった。
古園石仏のなかでも最高傑作といわれている大日如来
平安末期に彫られたホキ石仏第一群
石仏から徒歩5分の満月寺。境内には鎌倉時代に造られた仁王像があり、阿形像と吽形像は、時代の移り変わりとともに膝から下が土に埋もれていった
4.09mの高さがある6段屋根の宝篋印塔(日吉塔)。鎌倉中期に造られたとされる。満月寺の敷地内に建つ
約4400㎡のハス畑では、7月中旬から8月中旬にかけてピンク色の大賀ハスが開花。午前中が見頃となる
火祭り
8月下旬に行われる夏の風物詩。19時になると約1000本の松明に火が灯され、幻想的な風景が広がる。
0972-63-1111(臼杵市おもてなし観光課)
臼杵石仏
- 住所
- 大分県臼杵市深田804-1
- 交通
- JR日豊本線臼杵駅から大分県庁前行きまたは三重行きバスで20分、臼杵石仏下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 6:00~19:00(閉門)、10~翌3月は7:00~18:00(閉門)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 入場料=大人550円、小・中学生270円/稲葉家下屋敷・野上弥生子文学記念館・吉丸一昌記念館との共通券=大人1140円、小・中学生560円/稲葉家下屋敷との共通券=大人710円、小・中学生350円/(障がい者は大人260円、小人130円)
【臼杵で石仏群&城下町めぐり】二王座歴史の道
城下町の面影が残る道
曲がりくねった石畳の道が続く二王座。一帯には、高い石垣、武家屋敷の長屋門、白壁の商家や多くの寺院が軒を連ねる。
臼杵城址の西南にある
【臼杵で石仏群&城下町めぐり】久家の大蔵
タイルに描かれた臼杵の歴史
江戸時代後期に建てられた酒蔵の白壁に、ポルトガルと臼杵の親交が描かれたタイル絵がある。タイルに釉薬をかけて色を出すアズレージョという手法を使うロジェリオ=リベイロの作品。
タイル絵は幅1.8m、全長30mにわたる
【臼杵で石仏群&城下町めぐり】臼杵城址
春は千本桜、夏はツツジが咲く
弘治2(1556)年ごろに大友宗麟が築城。稲葉氏が明治まで15代を守った。当時は臼杵湾に浮かぶ海城で、別名「丹生島城」。今は臼杵公園として整備され、復元した大門櫓と鐘楼が見られる。
無料で見学することができる
【臼杵で石仏群&城下町めぐり】おすすめ立ち寄りスポット
旧臼杵藩主稲葉家下屋敷
大名屋敷の内部を見る
稲葉家の臼杵滞在所として明治35(1902)年に建築された国の登録有形文化財。屋敷内の茶房から庭園を眺めることができる。
書院造り奥座敷など格式漂う造り
旧臼杵藩主稲葉家下屋敷・旧平井家住宅
- 住所
- 大分県臼杵市祇園洲6-6
- 交通
- JR日豊本線臼杵駅から徒歩15分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:30(閉館17:00)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 入場料(旧平井家住宅見学料含む)=大人320円、小・中学生160円/野上弥生子文学記念館・吉丸一昌記念館・臼杵石仏との共通券=大人1100円、小・中学生540円/(障がい者は大人160円、小人80円)
野上弥生子文学記念館
造り酒屋の実家が記念館に
『秀吉と利休』で知られる臼杵出身の作家、野上弥生子の生家の一部を改装した文学館。約200点の遺品や著作などのほか、師夏目漱石の書も展示。
弥生子の少女時代の勉強部屋が残る
野上弥生子文学記念館
- 住所
- 大分県臼杵市臼杵浜町538
- 交通
- JR日豊本線臼杵駅から徒歩15分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:30~17:00(閉館)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 入館料=大人300円、小・中学生150円/稲葉家下屋敷・吉丸一昌記念館・臼杵石仏との共通券=大人1100円、小・中学生540円/(各種障がい者手帳持参で半額)
臼杵市観光交流プラザ
イベントも行う観光の拠点
2014年に観光拠点施設としてオープン。歴史や文化、食などの情報を発信し、観光客はもちろん市民も集え、町歩きのスタート地点として臼杵の魅力を伝えている。
臼杵公園のすぐ近くに建つ
ほり川母家
新鮮なふぐを贅沢に楽しむ
臼杵の城下町に建ち、宿とイタリア食堂を併設している。ランチではふぐミニ会席や近海で獲れた魚介をふんだんに使った海鮮丼が味わえる。
海鮮丼セット(1980円)
ほり川母家
- 住所
- 大分県臼杵市臼杵祇園西5
- 交通
- JR日豊本線臼杵駅から徒歩20分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 11:30~14:00(閉店)、17:00~22:00(閉店)
- 休業日
- 不定休(12月31日~翌1月3日休)
- 料金
- ふぐミニ会席(昼のみ)=6480円/ふぐフルコース(夜のみ)=10800円~/ふぐ寿し=2160円/ふぐ白子焼=3240円/
みそソフト蔵
創業420年の味噌・醤油屋のみそソフト
九州最古の味噌・醤油屋であるカニ醤油。合わせ味噌を使ったこだわりの臼杵名物「みそソフトクリーム」が人気。
慶長5(1600)年創業の老舗。味噌や醤油、生の米麹を製造・販売している
カニ醤油 カフェかぎや
- 住所
- 大分県臼杵市臼杵218
- 交通
- JR日豊本線臼杵駅からタクシーで5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~18:00
- 休業日
- 火曜
- 料金
- みそソフトクリーム=310円/
後藤製菓
臼杵銘菓とアイスのコラボ
臼杵産のショウガを輪かけした臼杵せんべいを販売。なかでもアイスを挟んだオリジナルのせんべいは、バニラと抹茶、ショウガの風味が好相性。
生姜を練り込んだせんべいでサンドする
後藤製菓 新町店
- 住所
- 大分県臼杵市新町2組
- 交通
- JR日豊本線上臼杵駅から徒歩15分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:30
- 休業日
- 無休(1月1日休)
- 料金
- うすきせんべい愛す=100円/臼杵煎餅=600円~/生さんど=100円~/われ煎餅=400円~/
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【筆者】クロス編集事務所
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会社創立は平成元年。以来、『まっぷるマガジン』『ことりっぷ』などなど、福岡市の編集プロダクションとしての立地を生かし、見どころ、グルメ、温泉、宿など九州一円の観光情報誌の制作にかかわってきました。
これからも、これまで培ってきたノウハウを存分に発揮して、個性あふれる九州の魅力と元気のよさを多くの方々に伝えていきたいと思います!