
更新日: 2024年7月31日
【龍野】閑静なしょうゆの里!播磨の小京都を町歩き♪
脇坂藩の城下町として栄えた龍野。「播磨の小京都」と呼ばれる美しい町は、武家屋敷跡と醤油蔵が印象的だ。町並みと、龍野淡口醤油の名産品を楽しむ旅にでかけよう。
龍野藩主脇坂家の菩提寺、如来寺(左)には三木露風の歌碑と筆塚がある
懐かしい風景が町のあちこちに
町を流れる浦川
龍野醤油を知るにはうすくち龍野醤油資料館へ
【地域ブランド】龍野淡口醤油
特許庁の地域ブランド商標を取得した「龍野淡口醤油」。淡口醤油は江戸時代に龍野で誕生した。酒造りの失敗から生まれたともいわれ、酒造で醤油造りも行うところが多かったという。原料は通常の醤油と同じ大豆、小麦、塩、水だが、もろみに甘酒を加える製法の特徴がある。しかし、他の土地で同じ製法で造っても、薄い色の醤油にはならないという。播州平野でとれる大豆と小麦、赤穂の塩に加え、超軟水の揖保川の水質があってこそ、龍野淡口醤油ができるのである。
そうめん「揖保乃糸」も有名
おいしい醤油を使っただしでいただく播州そうめん「揖保乃糸」も龍野の名産品
醤油に出会う社会見学
カネヰ醤油
伝統の味を守りつつ、新しい味を作る
脇坂藩のゐ蔵を譲り受け、1869(明治2)年に創業。淡口醤油の伝統を守りつつ、現代の味覚に合う新しい商品の開発にも力を入れる。本醸造醤油に昆布とカツオ節を漬けこんだ風味しょうゆ「うまみ」が有名。
風味しょうゆ「うまみ」700㎖ 1296円
本醸造醤油に昆布とカツオ節を漬け込んだまろやかな醤油。かけ醤油として人気がある。
本醸造しょうゆ1ℓ 594円
古来の製法で造られた本醸造醤油。淡口。
濃口
菜もろみ 140g 216円
醤油の搾汁前のもろみに、ショウガなどを加えて食べやすく調味したもの。キュウリやセロリなどにつけて。
ロゴはゐ蔵を表したもの。四角が珍しい煙突は1882(明治15)年ごろ建てられた
うすくち龍野醤油資料館
龍野醤油の歴史を知るならココヘ
ヒガシマル醤油の本社社屋と醤油蔵だった建物で、昭和初期までの麹室や仕込蔵などを再現している。道具類や製法などを紹介し、醤油製造全般にわたる資料や文献も数多く集めている。
醤油蔵だった建物を絵画展示場として公開している
レンガ造り風の建物は国登録有形文化財。兵庫県重要有形民俗文化財に指定された貴重な道具や資料もある
うすくち龍野醤油資料館
- 住所
- 兵庫県たつの市龍野町大手54-1
- 交通
- JR姫新線本竜野駅から徒歩20分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:30(閉館17:00)
- 休業日
- 月曜、祝日の場合は翌日休(年末年始休)
- 料金
- 入館料=小学生以上10円/龍野の里=3240円(5本セット)、645円(1本)/
山菜料理 すくね茶屋
播州の味を醤油蔵で楽しむ
大正時代の醤油蔵を移築して造られた郷土料理の店。特産のもろみや地元の産物を生かし、手延べ素麺 揖保乃糸や山菜料理、自家製わらび餅などが味わえる。
山菜会席(3500円)は季節替わりの14品が楽しめる。揖保乃糸の大ひね、最高級ブランドの三神の素麺も人気がある
醤油蔵を移築した店内には醤油造りの道具が残る
山菜料理 すくね茶屋
- 住所
- 兵庫県たつの市龍野町下霞城22
- 交通
- JR姫新線本竜野駅から徒歩20分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 11:00~16:00(閉店17:00、18:00~は予約制)
- 休業日
- 木曜(花見・紅葉時期は無休、12月30日~翌1月2日休)
- 料金
- そう麺御膳=2750円/四季定食=2200円/
吾妻堂
上品な味わいの醤油まんじゅう
1904(明治37)年創業の和菓子店。淡口醤油を皮に加えた醤油まんじゅう「ひしほ」(1個140円)は人々に親しまれる、龍野を代表する銘菓。みやげとして購入する人が多い。
醤油の風味が香る「ひしほ」
吾妻堂
- 住所
- 兵庫県たつの市龍野町下川原52
- 交通
- JR姫新線本竜野駅から徒歩15分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~18:00
- 休業日
- 日曜(イベント時は無休、GW・盆時期・年末年始は営業)
- 料金
- 醤油まんじゅう「ひ志ほ」=140円(1個)/煉り羊かん=1101円~(1棹)/甚内もなか=140円(1個)/揖保乃鮎=140円(1個)/
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【筆者】jigen
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まっぷるの奈良、山陰地方を担当。担当エリア以外にもオモシロネタを発信します!