更新日: 2024年8月8日
【鳥取のおすすめ民芸スポット】民芸を観る・買う・食べる!3施設をチェック!
戦前から民芸運動が盛んだった鳥取では、今でも多くの手仕事が続けられている。その礎を築いたのが吉田璋也。彼の残した民芸品を「観る」だけでなく「買う」「食べる」ができる3施設で鳥取の民芸をとことん味わおう!
鳥取のおすすめ民芸スポット1.鳥取民藝美術館
細部にわたる創意工夫。展示も建築もまるごと民芸品!
吉田璋也は国内・海外の各地で収集した数々の民芸品を鳥取に持ち帰り、昭和24(1949)年鳥取民藝美術館を設立した。展示品はどれも一般民衆の実用品であり、地方ごとの風土や生活様式を反映している。その道具がどんな文化や暮らしの中で使われていたのか想像しながら観るのも楽しい。
国の「登録有形文化財」に登録された建物にも注目
「建築も民芸である」とした吉田璋也の設計で、細部にわたり機能的かつ美的な工夫が凝らされている。日本的意匠をメインに、アジアやヨーロッパなど多様な様式を融合させた民芸建築の理想型。展示とともに建物自体にも注目してみよう。
鳥取民藝美術館
- 住所
- 鳥取県鳥取市栄町651
- 交通
- JR鳥取駅から徒歩5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:00~17:00(閉館)
- 休業日
- 水曜、祝日の場合は翌日休(展示替え期間休、12月30日~翌1月3日休)
- 料金
- 大人500円、大学生300円、高校生以下無料(70歳以上は証明書持参で無料、障がい者260円)
鳥取のおすすめ民芸スポット2.鳥取たくみ工芸店
お気に入りの鳥取メイドを暮らしに取り入れよう
因州中井窯など、鳥取の代表的な工芸品はほとんどここで買える。吉田璋也プロデュース品の取扱いも豊富。そのほか、吉田璋也と親交の深かった島根の出西窯や湯町窯の器も充実。沖縄や九州の陶磁器もそろう。
因州中井窯
全国的にも名の知れた鳥取を代表する窯。吉田璋也の指導で2色に染め分けた器は柳宗悦も称賛したという。柳宗悦の息子でありプロダクトデザイナーである柳宗理のディレクションシリーズも有名
因州・中井窯
- 住所
- 鳥取県鳥取市河原町中井243-5
- 交通
- JR鳥取駅からタクシーで25分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 休業日
- 不定休
- 料金
- 柳ディレクション土瓶=16200円/柳ディレクション湯のみ=2160円/コーヒーカップ=3780円/ビアマグ=4860円/正角鉢=2160円/染分3色5寸皿=3780円/掛分丸カップ=4212円/染分薬味入=1296円/染分4寸皿=1620円/
おぐら屋
伝統的なろくろによる挽物細工で作り、泥絵具で彩色する鳥取の郷土玩具
山根窯
温かみのある優しい形と色使いで、若い女性を中心に人気上昇中の窯元
山根窯
- 住所
- 鳥取県鳥取市青谷町山根190-1
- 交通
- JR山陰本線青谷駅から日ノ丸バス日置線小畑行きで15分、和紙工房前下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~17:00(訪問時は要連絡)
- 休業日
- 不定休
- 料金
- 要問合せ
因州和紙
青谷町で作られる因州和紙は、きめが細かく書道紙として全国的にも有名
延興寺窯
シンプルで力強い作風の窯元。地元の陶土と釉薬を使った紺や黒など深い色が美しい
延興寺窯
- 住所
- 鳥取県岩美郡岩美町延興寺525-4
- 交通
- JR山陰本線岩美駅から岩美町営バス小田行きで20分、上延興寺下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:00~17:00(訪問時は要連絡)
- 休業日
- 不定休、要問合せ
- 料金
- 白釉口紅楕円皿=3888円/瑠璃釉ピッチャー=3456円/飴釉くしがき皿=2808円/飴釉片手碗=2916円/
鳥取たくみ工芸店
- 住所
- 鳥取県鳥取市栄町651
- 交通
- JR鳥取駅から徒歩5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 休業日
- 水曜、祝日の場合は翌日休(12月30日~翌1月3日休)
- 料金
- マグカップ=3240円~/コーヒー碗皿=4320円/染め分け皿=18360円(大)、8640円(八寸皿)/干支人形=各1000円/ぽち袋=475円(大)、248円(小)/湯呑=2160円/湯のみ=1944円~/カップ=2700円~/和紙の便せん=604円~/木製電気スタンド(丸)=82080円/木工電気スタンド(小)=88560円/パン切り台=8856円/パン切りナイフ=10368円/果物ナイフ=7560円/伊万里小皿=1040円/
鳥取のおすすめ民芸スポット3.たくみ割烹店
鳥取の美しい器とおいしい食事を味わう
民芸の器で料理が食べられる割烹。照明や建具など店内空間すべてを民芸品が占める。実際の使い心地を試しながら、民芸尽くしの贅沢な時間を過ごしたい。
たくみ割烹店
- 住所
- 鳥取県鳥取市栄町652
- 交通
- JR鳥取駅から徒歩5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 11:30~14:00(閉店14:30)、17:00~21:00(閉店22:00)、日曜、祝日の夜は~20:00(閉店21:00)
- 休業日
- 第3月曜、8・12月は無休(臨時休あり)
- 料金
- 鳥取和牛すすぎ鍋=4120円~/鳥取和牛味噌煮込カレー(昼のみ)=1080円/牛丼=1300円~/たくみ定食=1300円~/郷土料理コース=2850円~/松花堂弁当(平日昼限定)=870円/鯖の浜焼き丼=870円~/
吉田璋也
【1898〜1972年】
鳥取の民芸プロデューサー
本業は耳鼻科医。鳥取の陶芸・木工・金工・染色など多岐にわたる職人たちを束ね、現代の生活に合う新しい民芸品の創出に情熱を注いだ。仁風閣の保存運動にも尽力。医業を続けながらこれだけのことを成し遂げたというからオドロキ!
吉田璋也デザイン&プロデュース品
鳥取の伝統技術と地元素材から作り上げた、吉田璋也がプロデュースの民芸品は今でも手に入るロングセラー。実際に商品を手に取ってみれば、彼の創意工夫と行動力が実感できるだろう。
万年筆博士
昭和9(1934)年創業、鳥取駅前にあるカスタムオーダーの万年筆店。使い手に合わせて一本ずつ制作する。直木賞作家の角田光代氏も愛用。
万年筆博士
- 住所
- 鳥取県鳥取市栄町605
- 交通
- JR鳥取駅から徒歩3分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:30~18:30
- 休業日
- 水曜、祝日の場合は営業
- 料金
- カスタムオーダーの万年筆=64800~486000円/イカ墨セピアインク50ml=6480円~/
クラフト館 岩井窯 へ行こう
ココでも「観る・買う・食べる」!
吉田璋也に薫陶を受けた山本教行氏が、名湯岩井温泉にほど近い緑豊かな山中に開窯。作陶設備に加え、収集品を展示する参考館、作品を販売する作品展示館、器で軽食ができる喫茶HANAを備えた複合施設だ。陶芸・民芸好きなら1日中いても飽きないはず。
参考館
山本教行氏がみずからの勉強のために収集した民芸品を展示。収集品は約4000点にのぼるという。
作品展示館
掻落、練上、押紋などさまざまな技法を用いる岩井窯。器はもちろん土鍋から陶板画までそろうのは窯元ならでは。
喫茶HANA
岩井窯の器で味わえる特製あんみつ(550円)は餡や寒天も手作りで、甘さ控えめ。阿波和三盆糖の黒蜜がさらに上品さを添える。
喫茶HANA
- 住所
- 鳥取県岩美郡岩美町宇治134-1
- 交通
- JR山陰本線岩美駅から日本交通長谷橋・蕪島行きバスで8分、岩井温泉下車、徒歩15分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:00~16:00(閉店)、ランチタイムは11:00~15:00(L.O.)
- 休業日
- 月・火曜、祝日の場合は開館(盆時期休、年末年始休、臨時休あり)
- 料金
- 土鍋ごはんのおにぎり=600円/
クラフト館 岩井窯
- 住所
- 鳥取県岩美郡岩美町宇治134-1
- 交通
- JR山陰本線岩美駅から日本交通長谷橋・蕪島行きバスで8分、岩井温泉下車、徒歩15分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:00~16:00
- 休業日
- 月・火曜、祝日の場合は開館(盆時期休、年末年始休、臨時休あり)
- 料金
- 参考館入館料=200円(展示により異なる)/色絵六角皿=5400円(大)/両手付平土鍋=30240円(小)/蓋付片手土鍋=18000円(小)/両手付深土鍋=32400円/ミルク沸しピッチャー広口型=10800円/特製あんみつ=550円/
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【筆者】jigen
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