更新日: 2023年9月26日
【高知県立牧野植物園】牧野富太郎の展示館や美しい庭園を散策♪
高知市街の東にあり、こんもりと緑に覆われた五台山。
頂上付近に広がるのは、世界的な植物学者牧野富太郎博士の偉業を後世に継ぐために造られた植物園。
約3000種類の草花や樹木が、まるでそこに自生しているかのように植えられています。
博士が生涯愛してやまなかったグリーンの世界をのぞいてみましょう。
目次
牧野富太郎博士はこんな人
日本の植物分類学の父
日本で初めて植物の新種を発表したのが牧野博士。1500種類以上の植物の名付け親であり、「日本の植物分類学の父」といわれています。
植物の本を多数執筆
約40万枚の植物標本や観察記録、そして今でもファンをもつ代表作『牧野日本植物図鑑』をはじめ、多数の著書が残ります。
我は草木の精
博士はみずからを「草木の精」と呼び、植物をこよなく愛しました。人が人を好きになることに理屈がないのと同じで、なぜこんなに植物が好きなのか自分でも説明がつかなかったそう。
牧野富太郎
1862(文久2)年、坂本龍馬脱藩の年に高知県佐川町に生まれました。1957(昭和32)年に亡くなるまでの94年間は、植物への情熱に満ちあふれたものでした。
こんなエピソードも
植物採集に行く博士は、いつもカッターシャツに蝶ネクタイの正装。「植物採集は、愛しい人に会いに行くのと同じ。だからめいっぱいオシャレして行くのです」というのが博士のこだわりだったそうです。
高知県立牧野植物園をご案内
【高知県立牧野植物園をご案内】温室
まるでジャングルを探検している気分
ガラス張りの温室は高さ約17m。熱帯乾燥地ゾーンや滝が流れるジャングルゾーンなど8つのゾーンがあり、さまざまな熱帯の植物が生い茂ります。みどりの塔は中央部にシダ植物、外壁面にアコウを植栽。展望デッキからは高い位置から温室内が見渡せます。
夜に咲く植物が観察できる夏開催の「夜の植物園」や、幻想的な夜の雰囲気が楽しめる「よるまきの」など夜間開園イベントにも注目を。詳細はHPでチェック。
温室で見られる植物
【高知県立牧野植物園をご案内】こんこん山広場
眺望抜群の憩いの場
園内の一番高い場所にあり、高知の山々や高知市街地を一望できます。春には花畑、秋には草原の花々が見頃を迎えます。
【高知県立牧野植物園をご案内】ふむふむ広場
体験型の展示で楽しみながら学ぶ
高知の食卓にゆかりがある野菜を、「植物」として観察する「土佐の畑」や遊びや憩いの「まなびの野原」など3つのエリアがあります。
【高知県立牧野植物園をご案内】牧野富太郎記念館 展示館
研究に没頭した博士の生涯を紹介
博士の生涯を年代別に紹介。直筆の植物図や博士の当時の写真など、展示品はどれも興味深い。中庭では、博士が植物図に描いたり命名したゆかりの植物が観賞できます。企画展示室では年に数回、企画展を開催しています。
【高知県立牧野植物園をご案内】展示館中庭で見られる植物
【高知県立牧野植物園をご案内】牧野富太郎記念館 本館
開放的な半屋外空間を取り入れた建物
映像ホールや五台山ロビー、図書室などのほか、ミュージアムショップやレストランで構成。入園チケットはここと南門入り口で販売しています。
中国・四国の新着記事
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。